ジャガーの基本情報
神格化されるジャガー
その美しい見た目から古来より崇め奉られた動物がいた…
それがジャガーである。
と、そんなナレーションがかかりそうな動物の筆頭株がジャガー。
そんなジャガーは実際に神格化されていたのをご存知でしょうか?
ジャガー(Jaguar)という名前は南アメリカインディアンの「一突きで殺す者」という意味がある“ヤガー”という言葉から来ており、ジャガーはインディアンの間で無限の力を体現した夜の神様として、長く崇拝されていました。
さらに、アステカ神話に登場する神様「テスカトリポカ」の化身とされる「テペヨロトル」がジャガーの姿をしていることからも、ジャガーが神聖な存在とされていたことがよくわかります。
また、食物連鎖の頂点に立ち、人前には姿をそれ程現さない神秘的な存在のジャガーは、アステカ、マヤ、インカ等中南米の主要な古代文明においても篤く信仰されてきました。その信仰の跡は各地に残る神殿や壁画に見ることができます。
メキシコ南西部のチラパ・デ・アルバレスで、毎年8月に開催される祭り「ティグラダ」もそうで、ジャガーの仮面と斑点模様の衣装をまとった住民たちが街を練り歩き、ジャガーの姿をした神、テペヨロトルに雨の恵みと豊作を祈願している。
このようにさまざまな文明で神格化されてきたジャガー、今でも車好きの間で神格化されているという…次回はその謎に迫っていこうと思う。
なんだこの文章ww
ジャガーの生態
分布
主にメキシコからアルゼンチン北部辺りにかけて分布しており、多くは熱帯林や浸水林・乾燥林・低木林などの様々な森林・樹木が多い草原・マングローブからなる湿地などに生息する。
かつて、その生息地は南アメリカの南部からアメリカとメキシコの国境まで広がっていましたが、今は生息地が半分ほどに減ってしまいました。
食性
カピバラやペッカリー、バク、シカなどの有蹄類、更にアライグマやナマケモノ、アルマジロ、サル類を食べるが、泳ぎもうまく、水に入ることを厭わないため、川で魚を取ったり、カメやカイマンなども捕らえて食べることもある。
主に地表で狩りを行うが、水中にいる獲物に襲いかかったり、水に浮かびながら獲物を待ち伏せ水辺にいる獲物に水中から襲いかかることもある。
形態
神格化されているにも関わらずヒョウやチーターとごっちゃになって間違われがちなジャガーのことを少しご紹介します。
ネコ科ヒョウ属に分類されネコ科ではライオン、トラに次いで3番目の大きさを誇っています。
アメリカ大陸に生息する唯一のネコ科ヒョウ属の動物でネコ科の中では最大の種。
体の大きさで相対的に比較すると、かむ力は大型ネコ科動物のなかで最も強い。
体長は1〜1.8m、体重は60~120 ㎏。
ジャガーの外見はヒョウに似ているが、雌雄共に体は頑丈で、ヒョウよりも体は大きく、がっしりとしているのが特徴。
また、頭部も大きく、足も太いが、尾は短く、体の半分ほどしかない。
体色は黄褐色や淡褐色などで、体には「ロゼット」と呼ばれるバラの形に似た独特なリング状の黒い斑点模様がある。
この模様は途中で切れていて、中にはさらに小さな黒斑が見られる。
この斑点は木が多く、葉っぱの隙間からぽつぽつと木漏れ日(こもれび)が差し込む場所で生活するジャガーにとって効果的に働き、ジャガーがそんな木漏れ日の中にいると、斑点模様と木漏れ日がきれいに紛れて全く目立たないようになるそうです。
動物園のジャガーの中には体色が黒い、一見すると同じ種とは思えないものがいます。
この黒いジャガーは動物の体の色が黒く変わる突然変異の1つ「黒変種」で、クロジャガーと呼ばれることもあります。体の色以外は普通のジャガーと変わらず、よくみるとしっかり斑点模様も見ることができます。
黒変種ですが、思ったよりも生まれる確率は高いらしく、多く動物園で見ることもできます。
これは一説には生息地において黒い体色の方が身を隠しやすいため黒変種の遺伝子が優勢遺伝子となりここまで進化したからだと考えられています。
行動
昼夜共に活動するが、主として夜行性で、夕暮れや明け方近くには特に活発に活動する。
ジャガーは地上性の動物だが、泳ぎも巧みで、木登りもうまい。
大型の獲物を倒した時などは、食べきれないものを茂みの中に隠したりして、次の日に食べに来る習性がある。
一般に、雨季よりも乾季の方が移動距離が長くなるほか、雄の行動範囲の中には、ふつう2~3の雌の行動範囲が含まれていて、縄張りの境界は樹木に爪あとを残したり、糞や尿でマーキングしたりして、他の雄との出会いを避けるようにしていると言われている。
走る速度は他のネコ科同様に早く、時速50~60Kmで走れるといわれています。
繁殖
決まった繁殖期は見られないが、出産は12~3月頃の間に多く見られる。
妊娠期間は100日程で、1産1~4子、普通は2子を出産する。
雌は1~2年、雄は2~3年程で性成熟し、飼育下での寿命は20年程度と言われている。
中には25年を超えるものも知られているが、野生での寿命はこれよりも短く、12~15年程度と考えられている。
ジャガーの仲間
その他の種は現在順次更新中です。もうしばらくお待ちください。
人間とジャガーの関係
保全状況
野生での正確な生息数は分かっていないが、時に家畜を襲うことなどから害獣として駆除されることがあるほか、毛皮を目的とした密猟なども行われている。
近年では森林の伐採などで、生息地や獲物となる動物なども減少していて、ジャガーの生息数も減少している。
現在、ジャガーは国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価(レッドリスト)によって、準絶滅危惧種(NT)として指定され、国際的に保護されているが、メキシコでの生息域は非常に断片化されているほか、エルサルバドルやウルグアイでは既に絶滅している。
飼育する動物園
ジャガーですが、日本では現在12ヶ所の動物園で見ることができます。
現在展示されている動物園を紹介します。
ジャガーを見ることができる動物園でおすすめはかみね動物園。
かみね動物園は2022年7月に新しい猛獣舎「がおーこく」がオープンし、トラやライオンと一緒にそれぞれの動物が生息する環境に近づけた広々とした綺麗な獣舎でのびのびとした姿が見られる。
しかも、こちらには通常種と黒変種の2種がいるのでどちらも見ることができる一石二鳥な動物園である。
これは行かなければ…
下記にジャガーを飼育している動物園をまとめましたのであなたの素敵な動物園ライフにご活用ください。
動物園 | 所在地 |
---|---|
かみね動物園 | 茨城県日立市 |
那須どうぶつ王国 | 栃木県那須町 |
東武動物公園 | 埼玉県南埼玉郡 |
日本平動物園 | 静岡県静岡市 |
東山動植物園 | 愛知県名古屋市 |
京都市動物園 | 京都府京都市 |
天王寺動物園 | 大阪府大阪市 |
王子動物園 | 兵庫県神戸市 |
とべ動物園 | 愛媛県砥部町 |
わんぱーくこうち | 高知県高知市 |
平川動物公園 | 鹿児島県鹿児島市 |
沖縄こどもの国 | 沖縄県沖縄市 |
コメント